
子育てや,教育相談のコンテンツを作るというと,何か専門家が「こうすべきだ」とか,「これが正しいことだ」といった回答を期待したり,答えなければならないと考えたりしがちです。 でも,子育て,教育ともにA+B=Cのように簡単に答えが出るわけはありません。 みな生きること同様,子育てでも教育でも,あちこちにぶつかり,よろよろしながら歩いていると思うのです。 学校や保護者であるといった枠を取り払って,率直に意見交換や情報交換をしてみませんか。 さしあたりWebログ(ブログ)やBBS(掲示板)では管理上の難しさもありますので,相談担当とのメールのやりとりからはじめませんか。 些細なことでも話し相手になれれば幸いです。 もちろん,秘密は厳格に守ります。また,問題によっては専門的な機関を紹介します。 |
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hot_it_you 2006.10
かつてロボトミー手術というのものがあった。側頭部に穴を開け,あるいは眼窩からアイスピック状の用具を差し込み前頭葉を切除するという手術だ。前頭葉,とりわけ前頭前野は,意志,意欲,善悪の判断や欲望の抑制など,人がいかに生きるかという判断を行いまた行動を制御している人間としてもっとも大切な脳であるといえる。これを行うと,人格が激変し,反抗的であったものが従順に,激しい感情の起伏を持った者が感情を表現をなくすようになってしまうという。鬱病やてんかんなどに有効とされ一時盛んに行われたと聞くが,これを悪用すれば,人間をまさにロボットのように変えることができる。事実,ナチスなどでは,反政府主義者やユダヤ民族にこれを行ったときく。<ただし,ロボトミーとはロボット(robot)化するという意味ではなく,lobo=前頭葉とtomy=切除で前頭葉切除のいう意味の言葉である。> いずれにしろ,人が人でなくなる人権侵害の危険極まりない手術であろう。
切除という前頭葉への攻撃をロボトミーというなら,その反対に,前頭葉(とりわけ前頭前野)に絶え間なく刺激を与え続けるということを行ったらどうだろうか。これのも立派な前頭前野への攻撃となるだろうし,やはり,人格に対して,かなり強く甚大な影響を与えるのではないかと考えられる。
では,前頭前野への刺激とは何だろう。
脳病態生理学の岡田尊司氏の近著「脳内汚染」を読んだ。
氏は,映像刺激とくにスリルや残酷な刺激的シーン,高ビット化されたPCによるゲームやネットによるバーチャルな刺激を特に問題視している。この刺激を与え続けることによって,発達阻害や機能低下を来すらしい。特にゲームにおいては,「速いスピードが要求されるものほど,ゲームに熟練すればするほど,ゲームに熱中すればするほど,前頭前野の機能は低下し,視覚野などに活動が限局される傾向が見られた」という。
国民の30%,中学生の70%,小学生の85%がゲーマー化しているという現状を考えると,深刻な事態といわざるを得ない。刺激を与え続けられた脳は,どうなるのかというと,ドーパミンの顕著な増加を示す。ドーパミンは快感を引き起こし,その行動を強化する。つまり止められなくなるというのだ。つまり,コカインやLSD,マリファナや覚醒剤を投与したのと同様の結果を引き起こしている。麻薬を投与したのと同様の現象が脳に起きたというわけだ。そして,麻薬と同様,より強い刺激を求めるようになる悪循環に陥る。(付け加えるなら,ディスプレーの色は原色が強く,階調性の乏しい,自然の色調とは違う強い明かりの点滅である。しかも,ゲームは,身体全体の運動性は全く伴わない作業だ。)
もたらされる人格障害とはどんなことか。いくつかの易学的データをまとめると,
| @自己肯定性の欠如と不安(うまくいくか不安で行動する前にあきらめる) A慎重さの欠如(あまり考えずに行動したり危険な行為を行う) B対人関係の消極性(外で遊ぶ子と内閉的な子と2分化するが,全般に人付き合いが苦手。小集団への逃げ。) C2分法的な割り切りと過度な完璧主義(ちょっとだめなことがあっても全部だめと思う。人は敵か味方かのどっちかと感じる) D対人不信感や基本的信頼感の希薄さ(親友がいない。いても信じ切れない。) E傷つきや復習へのとらわれ(些細な傷つきや過去の恨みから強い仕返しを考えたりする) F抑制傾向と攻撃性・サディズム(小さな動物をいじめたり傷つけたり) G共感性や状況判断の不足(人の気持ちがわかりにくい。冗談や皮肉をまじめにとる) H自己特別視の傾向(オンリーワン主義・責任転嫁) I無気力・無関心(その反対に感心の限局性・固執性) J強い依存心(自分のことを自分でしないで,,) K多動性・衝動性・不注意(気が散りやすく,よそ見,忘れ物,ミス多い) L気分の変動・爆発性(怒ったり,泣いたり,感情の起伏が激しい。良くキレて暴言や暴力ををふるう) M自己反省性の低下(反省するのが苦手。同じ過ちを繰り返す) N無計画性・持続的努力の困難さ(刹那主義・苦労を厭う) ※詳しくは成書をどうぞ |
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「子どもにLSDやマリファナをクリスマスプレゼントする親はいないだろう。だが,多くの親たちはその危険性について正しく知らされず,愛するわが子に,同じくらいか,それ以上に危険かもしれない麻薬的な作用を持つ『映像ドラッグ』をプレゼントしていたのかもしれない」とは,著者の言葉。
このような状況が,今の親の世代(1980年代)から絶え間なく続き,クレッシェンドしている。この事態は、かえってロボトミーを連想させる。
こんな観点から,「「テレビより、勉強や手伝い」(県教育委員会アピールより)をとらえ直してみるのはいかがでしょうか。
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| http://www.pref.gunma.jp/kyoi/01/rule/rule1.html |
| 「ぐんまの子どものためのルールブック50」の使い方 |
| 「ルールブック50」チェックシート【PDF版】 すぐに印刷できます。 |
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